前からカメラ用のリュックが欲しいと思って物色していたんですが、カメラグッズのメーカーのものはあまり好きなデザインがなくてずっと買わずじまいでした。どうしてもデザインありきで考えてしまうので、いいなと思うものが見つからなかったのですが、ノースフェイスにカメラ用のバックパック「テルスフォト40」というカメラをサイドポケットから出し入れできるモデルがあってデザイン的にも悪くないし、これが現実的なのかなと思い購入を考えていました。(F-stopメーカーサイト)
このバッグには中にソフトケースが入っていて荷室の下部にソフトケースを入れ、そのソフトケース内にサイドポケットからアクセスしてカメラを取り出せるというもの。(上側は自由スペース)
しかし使用環境を考えると横からの出し入れもそんなにスムーズじゃないであろうことが想像できて、かつ値段も高いので買わずじまいでした。
そんな中で見つけたのがGoogle+で日本No.1フォロワーを誇る写真家・山本高裕さんがプロチームのメンバーとして参加している「F-stop」というメーカーの「Loka」というバックパックです。バックパックだけだと普通っぽいのですがオプションにカメラ専用のソフトケースがあって、これと組合せることで抜群に使いやすそうだと思ったのです。
ソフトケースはよくある普通の感じ。メーカーサイトでは「ICU(Internal Camera Units)」というオプションの別商品で用途に合わせて様々な大きさが用意されています。私のは「Medium Shallow ICU」というサイズで普通くらいの大きさのもの。
適当に詰めてみました。収納した機材は以下のもの。
・Nikon D750 & Sigma 15mm F2.8 FISHEYE(画面中央上)
・AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G(画面右上)
・Ai AF DC-NIKKOR 105mm f/2D(画面右下)
・AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G(画面中央下)
・AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR(画面左下)
・EN-EL15×2(充電池)、ML-L3(リモコン)等が入った黄色い袋(画面左上)
このソフトボックスをバックパックに入れるのですがそのアクセスの方法が背中からというのがミソであり、この商品を選んだ理由です。
背中部分がジッパーでべろ~んと開いてそこからカメラやレンズを出し入れします。
わかりにくいですがバックパックとソフトケースは写真の親指のあたりにある留め具とソフトケース側のマジックテープで固定されます。またバックパックの背中部分には金具の四角い枠が入っているので型崩れなどはしません。(金具部分に親指を引っ掛けて中を見えやすくしている状態です)
収納するとこんな感じ。出先ではバックパックをおろしたら背中部分を上にして置いて、カメラやレンズを出し入れすることになります。普通のバックパックではバッグの上方から出し入れするので下の方に入れたものを出すのは大変ですが、F-stopのバックパックは背中が大きく開いた状態になるので出し入れはとても楽です。ノースフェイスのテルスフォトは横からアクセスできることが利点となっていますが、参考写真を見ていると肩に担いだままリュックを前方にずらし中身を取り出していて、バッグパックの容量やカメラを収納するという用途を考えると重量的に不安定だしつらそうなのは想像に難くないです。そのため開き直って地面に置いてしまい、安定した状態でレンズの交換作業ができたほうが実用的だと私は判断しました。
ちなみに私のソフトケースだと上部にかなりの余裕があるので追加でハクバの大きめのサイズのソフトケース(Type-E)を入れてみます。
上のジッパーを開いてこの中に入れます。
こんな感じになりました。大きいソフトケースなのに余裕です。
ここに追加で以下の機材を入れてみました。
・Nikon D7200ボディ(画面左)
・Sigma APO MACRO 150mm F2.8(画面中央)
・Sigma 35mm F1.4 DG HSM(画面右)
これだけ入れたら重すぎて苦しいかも?現実的に考えると上部には旅行時の衣服などを入れることになると思います。
さらに上部にも収納する場所があります。鍵や財布などの日用品を入れるための場所っぽい。
荷室の背中とは反対側の部分は袋状になっていて、ここはおそらくハイドレーションパックを入れる部分だと思います。
ハイドレーションのストローを通す穴。ちゃんとマジックテープになっていて使わなければ雨などでも水が入ってこないようになっています。
ハイドレーションのストローを通す部分。
バックパックの正面にはカメラの荷室とは別の収納部分が用意されています。アクセスしやすそうな場所なので上着などの簡単な衣類やタオルを入れたりするのにいいかもしれません。
バックパックの正面側のベルトはスキーや三脚を固定するためのもの。ただ三脚を固定したままでカメラの出し入れをすると三脚側が地面に接触して傷がつくのと、三脚が下にあることで安定性が悪くなるのでよっぽど大荷物だとか、現地に到着して三脚をセットするまでカメラの出し入れをしないような状況でしか使用する機会はなさそうです。
大型なものでなければ三脚をサイドにつけることもできます。重量バランス的に問題がなければこっちのほうがいいと思います。
一脚だとさらにシンプル。
バックパック底面部にはレインカバーを入れる場所が備わっています。
ウェストベルトは収納があれば嬉しかったけど作りをみると自分でかってに何かつけなさいという自由が与えられている感じがします。これはある意味応用ができていいのかも。メーカーサイトではここにつけるためのバッグをちゃっかり売っています。
背中部分を開けた時のベローンの部分にも収納がいくつかあって至れり尽くせり。
一眼レフの上部が背中に当たって痛くなりそうに見えるけど背中パッドはかなり分厚いので問題はありませんでした。
そしてこの部分のマジックテープ、用途はハイドレーションのストローを固定するためのものらしいですが地味に便利です。その便利さは後述します。
小さなことだけど便利に感じたのは、一般的なバックパックと違ってリュックを前面に持ってきた時に自分の側に向いて上部のジッパーが開くこと。左隣にあるノースフェイスのバックパックは向こう側からアクセスしやすいように開くので立ったまま前面にバックパックを担いで中の物を取り出すのには少し不便でした。F-stop Lokaは手前に口が開いてくれるので中身を取り出しやすいです。
先ほどのハイドレーションのストローを固定するためのマジックテープですが、Bluetoothヘッドホンをウェストベルトに装着してイヤホンを使う時の長さ調節にとても便利でした。地味だけど他にも使えそうでありがたい。
他にもDカンなどあると便利な金具などはちゃんとついています。これも地味だけどポイント高し。
バックパック上部や下部にベルト装着用のベロがあるので寝袋などの楕円形のものを上部、もしくは下部に固定するということも可能です。写真はバックパック上部背面部のベロ。
バックパック上部前面部のベロ。
バックパック下部前面部のベロ。
このゴム紐は三脚の脚などを通しておくのに使うものらしい。
バックパック下部背面部のベロ。
バックパック上部左右にあるこのゴム紐と引っ掛けるプラスチックパーツがなにに使うのか全く想像がつかない。。。なんだろう?
追記↓(上記疑問に対する後日わかったこと)
使い方がよくわからないと上記で書いたこのストラップ、おそらくこうやって背面部に装着したものを固定するためのもののようです。
このバックパックの一番の短所は値段が高いことと流通量が少ないこと。メーカーサイトから直接買うことができるけど今は在庫無し。今は価格が表示されていないけど$280くらいでした、そしてインナーのソフトボックスで私が使っているものの価格が$79とこれまた高い。。。国内でも売っているところがあるけどさらにぶっ飛びで高い!
なんでそんなに高いものを持っているかというと、「良さそうだけど、高すぎて無理無理」って思って探すのをやめる前に念のためヤフオクでと思って探したら今回ご紹介したセットが激安で出品されていたのです。すかさず入札してそのまま競うこともなく落札。出品者曰く「カメラ用に幾つかバッグを買って使わなかったので出品します」とのこと。2013年購入の新品の出品だったので円高時代に安く買ったものだったのでしょう。今の円安のご時世を考えるとラッキーとしか言いようがありません。本当は黒色が欲しくて、軽くシンプルに作りなおされた「F-stop Loka UL」が欲しかったのですが、高すぎてどっちにしても無理だったので贅沢は言えません。結果的にこの色も質実剛健な雰囲気で気に入っています。
紹介はしたもののメーカーサイトは売り切れ、日本の通販も一店舗しか見つからず高すぎだしインナーのソフトボックスなどは品切れなので売上チャンスの機会損失がもったいない感じがしますね。
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