上原ゼンジさんで有名な「宙玉」にチャレンジ!自作してもいいんだけど自作って意外とお金がかかっちゃう場合があるんで昨年末にタイミングよく発売された宙玉キットを購入しました。
こんな面白い雰囲気の写真を撮ることができます。
購入したのは「soratama 72」(宙玉本体)および「Extension Tube 72」(長さ調整の筒)
使用するレンズはSonyのEマウントのマクロレンズ「E30mmF3.5 Macro (SEL30M35)」
レンズと宙玉を装着するために購入した82mm~49mmまでのステップアップ&ダウンリング
宙玉本体には20mmの延長筒が付属していて、Extentionチューブには20mm、10mm、5mmがセットになっています。これらを組み合わせて自分の環境に合った長さを試行錯誤します。
使用するステップアップリングは49mm~72mmです。この部分も宙玉との距離調整になります。
上図のように段階的にアップさせてもいいですが、入れ子状に装着すると距離を短くもできます。
レンズに装着してみました。私の場合はステップアップリングと20mm+10mmの延長筒が一番調度良い感じになりました。
NEX-5Nに装着するとこんな感じ。
試し撮り(トリミングして玉の位置を意図的にずらしています)
flickrの2015年1月10日のToday's Explorerに選出されました。
この宙玉、とっても楽しいですがレンズやカメラを選ぶのでチャレンジする方は自分の環境についてしっかり把握しておく必要があります。宙玉のサイトでもサンプル構成が提示されていますが、私の方でも改めて注意点を列挙しておきます。
1.センサーサイズは小さいほうが良い
これは被写界深度についてのことで、玉の奥行き分の深度が確保できないと玉の輪郭がボケてしまうため、露出を絞り込む必要があるのですが、センサーサイズが小さいほうが同じ露出でも被写界深度が深くなるので宙玉には向いています。
2.マクロレンズがないならやめたほうが良い
最短撮影距離が短くないと宙玉を撮れないため、広角レンズかマクロレンズを推奨していますが、広角レンズの場合はケラれます。また、接写リングを使うと50mmなどの標準レンズなどでも可能性は出てきますが距離調整が微妙すぎるので何パターンも接写リングを持っていたり宙玉との距離調整も1mm単位で自由自在にできるという機材豊富な方以外はやめたほうがいいでしょう。
私もNikon AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDに接写リングをつけて試したりもしましたが宙玉とレンズの距離調整が非常にシビアでレンズに1mmまで近づけたら最高ってところまでテストはしてみたものの、ほんの少しのミスで宙玉とレンズが当たってしまいレンズがダメになってしまう恐れもあるので運用では諦めました。
3.焦点距離の短めなマクロレンズの方が良い
ホームセンターで売っている塩ビパイプなどを使うと宙玉までの距離を長くすることは比較的簡単にできますが、焦点距離が長いと宙玉は写せても望遠の圧縮効果で玉のまわりに写る背景のボケが圧縮されてなにが写っているのかわかりにくくなります。
フルサイズセンサーの「Nikon D750」とシグマのマクロレンズ「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」を使った構成です。
以上のことを踏まえて、各メーカーのセンサーサイズとマクロレンズの組合せを考えてみるとSonyのEマウントのカメラで純正の30mmマクロを使用した構成が一番向いているのではないかと思います。
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